
まずはフランチェスコの像がお出迎え。後ろの輪は、創造物全てと一体化することを表しているのだそうです。

礼拝堂のそばにも、フランチェスコとその”兄弟”たちの銅像があります。なかなか個性的なポーズで面白いので、見落とさないように!

あちこちにある洞窟。それぞれにちゃんと名前がついています。
アッシジ中心から約4km、まるで隠れるように山に囲まれひっそりと佇む白い建物と小道。ここが、かつて聖フランチェスコとその”兄弟”たちが瞑想したカルチェリの庵です。"Eremo"とは修道士たちが人里を離れて静思するための住みか、退修所のことをいいます。
行きは坂道になるので、歩こうとなると意外に時間がかかりますが、地元のある修道女の方(けっこうご高齢です)はいつも徒歩で行くそうです…。
私も挑戦したかったのですが、ここを訪ねた日は30度を超す暑さで、歩いていくのはやむなく断念。偶然町で出会った日本人シスターのご好意で、タクシーに同乗させてもらいました。車でくねくねとした山道を登ること約10分、到着した小さな駐車場には他のタクシー数台と、大きなリュックを背に徒歩で上ってきた観光客の姿がちらほらとありました。タクシーで来た場合は、戻ってくる時間を運転手(英語もオーケーです)とあらかじめ決めておきましょう。入り口の前で待っていてくれます。
森の中はけっこうな広さがありますので、ゆっくり巡りたい方は二時間以上時間をとってもいいと思います。
入り口をくぐると、高さ800mのスバシオ山の清涼な空気が訪ねる人全てをそっと包み込んでくれます。宗教的な場所ながら威圧感や厳粛さを全く感じさせない優しげな緑陰に、すれ違う人々の顔もみなとても穏やかでした。白い小道を進んでゆくと、左手にフランチェスコの像が、右手下には礼拝堂が見えてきます。さらに進むといくつもの洞窟が点在しています。
アッシジは本当によく小鳥のさえずりが聞こえる町なのですが、ここカルチェリの庵の静けさの中ではそれがいっそう強く感じられます。普段なら気に留めないような花々の色さえ自然と心に染みるのですから不思議です。
観光客が絶える事のないアッシジの町から少し足を伸ばして、この慎ましい瞑想の場所を是非ゆっくりと散策して下さい。旅の疲れをひと時忘れ、穏やかな時間を過ごせる事でしょう。
【元アッシジ在住・田中 慧】
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| 施設名 | カルチェリの庵(Eremo delle Carceri) |
| 開館時間 | 夏期 06:30〜19:00 冬期 06:30〜18:00 |
| 電話番号 | +39 0758-12301 |
| 地図 |
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世界中から敬虔な信者が訪れ、修道士・修道女が多く住むアッシジには、中心街からちょっと離れたところにもフランチェスコが残した素敵なスポットがあります。数時間の滞在だとちょっと難しいかもしれませんが、時間のある方や宿泊される方には是非訪れて欲しいです。