
途中から見えてくるリヴォトルトの後姿。畑を突っ切って行きたい気持ちを抑えつつ…。

会堂のファサード。絵画が印象的に浮かび上がっています。

やや薄暗い教会内。小さなステンドグラスがそこここにあります。

教会内に保存された「あばら屋」。フランチェスコの人形も飾られていました。
アッシジ中心街から4.5kmほど離れたところにぽつんと建つネオゴシックの会堂、ここがフランチェスコゆかりの観光スポットの一つ、リヴォトルトです。アッシジやフランチェスコに少し詳しい方でなければ聞いたことがない名前かもしれません。Tugurio(あばら屋)と呼ばれるこの場所は、かつてフランチェスコが最初の”兄弟”たちと少しの間(1209-1211年)住んでいた所です。
1209年に教皇から会則の許可を得たフランチェスコたちは、ローマから戻った後、最初にここへ落ち着きました。その後1211年に、農民に半ば追い出される形でこの場を離れ、ポルツィウンコラ(サンタマリア・デリ・アンジェリ教会内)に移ったのです。15世紀半ばから何度かの増設を繰り返しながら、教会と修道院ができました。現在の立派な教会堂は1854年の地震のあと再建されたもので、会堂の中には当時の小さく質素な「あばら屋」が保存されており、中に入って見ることが出来ます。
ファサードを飾る絵画はフランチェスコの伝説の一場面を描いたものです。白い壁に赤い炎が映えてとても印象的です。伝説によると、ある夜、フランチェスコが出かけている間に、あばら屋で寝ていた兄弟たちは輝く火の馬車を見、彼の魂が常に共にあることを知っておおいに勇気付けられたそうです。
ちなみにリヴォトルトとは「曲がりくねった川」という意味です。その名の通り、フランチェスコたちが住んでいた当時はあばら屋の前に川が流れていました。今ではその水はほとんど干上がってしまっていますが、会堂の前にはその跡がはっきりと残っています。
「あばら屋」を保存するために建てられたためか内部は少し変わった構造の会堂です。下り階段がありますので、足元に気をつけて下さい。教会の中は薄暗く、ステンドグラスを通して入ってくる日の光によってほのかに照らされています。人はほとんどおらず、ひんやりと静まり返った空気に敬虔な気持ちになりました。「あばら屋」は思っていた以上に小さくて質素で、彼らの生活がどんなものであったかをよく物語っています。ここによく12人も住めたなあ…と思ってしまいました。
アッシジにある他の教会はどれも大変立派で美しいですが、同時にどこか権力を感じさせるもの。それに比べて、清貧を旨としたフランチェスコらしい質素な石造りの小屋は、聖職者の、ひいては人間の本来あるべき姿をうったえているようでした。
駅からも中心街からも離れたところにあり、徒歩で40分ほどかかりますが、途中には小さな教会があったり、美しい並木道の端にプレゼーピオが飾ってあったりと色々な発見があります。ウンブリアの田園風景を楽しみながら、”兄弟”になった気分でぜひご自分の足で行かれる事をおすすめします。
まずは町の東にある門Porta Nuovaを出て右下にあるサンダミアーノ修道院まで行きます。修道院前からはさらに下へ伸びる道があるので下っていくと車道に出ます。車に気をつけながら道なりに少し下ると畑に出ますのでまっすぐ進んでいきます(アッシジ中心街を背に、サンタマリア・デリ・アンジェリ教会を右斜め前に見ながら歩くことになります)。しばらく進むと突き当たりに看板があり、←Rivotortoの表示どおり左に曲がります。少し歩くと右側にリヴォトルトの後姿が見えてきます。道なりに進むととても小さな教会にたどり着きますのでそこを右に曲がり、並木道(via della regola)を通れば到着です。
要所要所に看板が出ていますので見落とさないようにしましょう。周りは本当にのどかな景色が広がっていて、季節によっては満開のひまわり畑を見ることも出来ます。時々は立ち止まってぐるっと振り返って見て下さい。アッシジの町を変わった角度から見ると改めてその美しさに気付くはず。
ちなみにアッシジ国鉄駅前からだと、駅を背に目の前の車道をひたすら右へ道なり(viale G.Carducci→Piazzale Donegani→via D'Annunzio→via S.Maria Maddalena )に行くとポプラ並木(via Sacro Tugurio)に出ますのでそのまままっすぐ進めばOKです。
アッシジのマッティオッティ広場、または国鉄アッシジ駅前からバスも出ています。いずれも平日のみの運行で本数はとても少ないので注意が必要ですが、疲れたとき帰りのみ利用するなどしてもいいと思います。
【元アッシジ在住・田中 慧】
スタッフ一覧を見る
| 停車駅 | *1 | *1 | *1 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ASSISI | 6:55 | 7:00 | 8:15 | 8:40 | 10:10 | 11:40 | 12:55 | 13:10 | 13:40 | - |
| VIOLE | 7:01 | 7:07 | 8:18 | - | - | - | 13:02 | - | 13:47 | - |
| S.M.A.stazione | - | - | - | 8:53 | 10:23 | 11:53 | - | 13:23 | - | 14:33 |
| RIVOTORTO | 7:05 | 7:16 | 8:26 | 8:57 | 10:27 | 11:57 | 13:10 | 13:27 | 13:59 | 14:37 |
| 停車駅 | *1 | *2 | ||||||||
| ASSISI | 14:30 | 14:40 | 15:00 | 16:10 | 16:30 | 17:40 | 18:10 | 19:10 | 19:56 | |
| VIOLE | 14:33 | - | 15:03 | - | 16:37 | - | - | - | 20:03 | |
| S.M.A.stazione | - | 14:53 | - | 16:23 | - | 17:53 | 18:40 | 19:23 | - | |
| RIVOTORTO | 14:44 | 14:57 | 15:15 | 16:27 | 16:44 | 17:57 | 18:42 | 19:27 | 20:16 | |
|
||||||||||
| 停車駅 | *1 | *2 | *1 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| RIVOTORTO | 7:16 | 7:56 | 8:18 | 10:27 | - | 11:57 | - | 13:10 | 13:27 |
| S.M.A.Basilica | - | - | 8:22 | 10:40 | - | 12:10 | - | - | 13:40 |
| VIOLE | 7:28 | 8:10 | - | - | 10:53 | - | 13:18 | 13:23 | - |
| ASSISI | 7:35 | 8:17 | 9:00 | 10:59 | 11:00 | 12:29 | 13:25 | 13:30 | 13:59 |
| 停車駅 | *1 | *1 | *3 | ||||||
| ASSISI | 13:31 | 13:37 | 14:16 | 14:55 | 16:27 | 16:44 | 17:57 | 19:06 | 19:27 |
| VIOLE | - | - | - | 15:00 | 16:40 | - | 18:10 | - | 19:40 |
| S.M.A.stazione | 13:37 | 13:43 | 14:25 | - | - | 16:58 | - | 19:15 | - |
| RIVOTORTO | 13:40 | 13:57 | 14:30 | 15:29 | 16:59 | 17:05 | 18:29 | 19:20 | 19:59 |
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| 施設名 | 聖所リヴォトルト(Santuario di Rivotorto) |
| 開館時間 | 午前07:00〜12:15(日曜、祝日は07:30〜12:15) 午後14:30〜19:15 |
| 電話番号 | +39 075-8065432 |
| メール | santuariodirivotorto@hotmail.com |
| 地図 |
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世界中から敬虔な信者が訪れ、修道士・修道女が多く住むアッシジには、中心街からちょっと離れたところにもフランチェスコが残した素敵なスポットがあります。数時間の滞在だとちょっと難しいかもしれませんが、時間のある方や宿泊される方には是非訪れて欲しいです。