フィレンツェのB級グルメを楽しもう!もつ煮込み「ランプレドット」は日本人も感動の味!

モツ煮込み、ランプレドットの屋台 フィレンツェ
フィレンツェで一番美味しいと確信する、サンタンブロージョ地区にあるランプレドット屋台「POLLINI」。数年前まで3輪トラックでしたが、今は新しい車に変更。トラットリア・チブレオ前で営業しています。
味  
雰囲気
値段 
総合 
フィレンツェのB級グルメ「ランプレドット」は、もつ料理好きなら一度は食べてほしい名物料理です。その中でも一番美味しいと思うのは「Sergio Pollini」の屋台。イートインできない移動車で売る店舗ですが、その美味しさは混雑する地元の人が証明しています。

フィレンツェを代表するB級グルメ「ランプレドット」

フィレンツェ名物の一皿に「ランプレドット(Lampredotto)」という「もつ煮込み料理」があります。トリッパ(Trippa)もフィレンツェの有名な内蔵料理ですが、トリッパはハチノス(牛の2番めの胃)をトマトで煮込むのに対して、ランプレドットは「牛の第4胃(ギアラ)」を野菜で煮込みます。まさにイタリアのB級グルメでとても美味しいのです。個人的にはトリッパより数段美味しい!

この日本人の味覚にあった地元料理は、フィレンツェの裏道の広場などに出ている車屋台で売られていて、昼時になると地元の現場作業員や学生たちで賑わいます。

見た目よりもずっと「あっさり」しています

モツ煮込み、ランプレドットの屋台
屋台の中ではPOLLINIのランプレドットが一番美味しいです。これはバスケッタと言ってお皿に盛ってもらう形式。パンと一緒に食べましょう。パニーノよりもお肉の旨味と食感が良く分かります。もちろんパニーノも美味しいですよ。

セロリ、人参、玉ねぎなどの香味野菜で柔らかくなるまでコトコト茹でられていて、まるで透明なスープのようです。基本は塩とコショウのみで味付けされていて見た目よりもあっさり、鍋からすくったモツを細かく切って、塩・コショウ、そして緑のソース(サルサ・ヴェルデ)をかけてくれます。サルサ・ヴェルデはフィレンツェで茹で肉を食べる時に良く使われるソースで、見た目はバジルソースに似ていますが、材料はイタリアンパセリ、ニンニク、オリーブオイルがメインです。とても爽やかなソースで美味しいですよ。好きな人は唐辛子の辛味ソース(サルサ・ピッカンテ)もかけてもらうとよいでしょう。

一番簡単な味付けの注文方法は「コンプリート(全部)!」ということです。塩とコショウ、サルサ・ヴェルデと唐辛子ソースをかけてくれます。良く煮込まれたモツは、舌の上でとろけ、スパイスの香りが脂っこさを消してくれます。

食べ方は「パニーノ」と「バスケッタ」の2種類

モツ煮込み、ランプレドットのNERBONE
中央市場内でひときわ賑わう「NERBONE」。12時過ぎると混みすぎて並ぶのも一苦労です。混雑するので11時には行くようにしましょう。調理している場所から料理を受け取ります。

(1)パニーノ(Panino di Lampredotto)

パニーノ・ランプレドットを注文すると、刻んだランプレドットをパンに挟んでくれます。手早く食べるにはこれが一番楽ちん。値段も2.5~3.5ユーロと安いです。

(2)バスケッタ(Vaschetta di Lampredotto)

ワンランク上を目指すなら、バスケッタを頼んでみましょう。バスケッタとは「小さなお風呂」という意味で、ちょっと深めのプラ容器にランプレドットだけを入れてくれます。もちろんソースもかけてくれますよ。パンも別に付いているので、要するにパニーノ=牛丼、バスケッタ=牛皿、ということです。バスケッタだとパンの味や食感に邪魔されず、ランプレドットの美味しさだけを味わうことができます。料金はパニーノよりも高めで3.5~4.5ユーロくらい。

フィレンツェで一番美味しいランプレドットを3軒紹介します

モツ煮込み、ランプレドットのNERBONE
ネルボーネの店舗脇で長テーブルに座って食べることもできます。全部セルフサービスで、最初にレジで注文と会計を済ませ、料理を受け取り、食事が終わったら食器を下げます。混雑時は超混乱なので、ランチタイムは避けて行きましょう。

(1)Trippa「POLLINI」ポッリーニ

フィレンツェで食べ歩いた結果、一番旨いと確信している屋台。屋台での立ち食いが大丈夫な人はぜひ試して見て下さい。ランプレドットをパニーニにはさんだのが2.5ユーロ、トリッパ(胃袋のトマト煮)や牛胸肉の煮込みなどもあります。赤ワインはグラス1杯1ユーロ、ビールやコカコーラなどもおいています。狭いですが、屋台に椅子とテーブルも付いています。営業は朝~ランチのみ。14:00頃には閉まりますよ。どの屋台もそうですが、トリッパなど他のメニューもありますよ。

お店の情報は本ページ下部で。

(2)NERBONE ネルボーネ

ここはフィレンツェのモツ屋台の超有名店。中央市場内にあるので場所も分かりやすく、観光がてらの食事に最適。ただし!12時を過ぎると激混みなので、可能な限り11:00までには行きましょう。メニューも手書きで、混雑すると注文が奪い合い状態で大混乱します。
店の隣には長テーブルが並んでいるので、そこに相席で座って食べられます。お勧めはもちろんランプレドット。ここはトリッパも美味しいです。ここはパニーノかお皿で提供されるので、お皿で注文したい場合は「ノン・パニーノ、ピアット!(パニーノでなくお皿で!)」と言いましょう。パスタもありますが作りおきなので対して美味しくないです。一方、ローストビーフが旨いですよ!

Da Nerbone 営業時間 8時00分~15時00分、日曜日休業、中央市場1階、地図

(3)レストラン「イル・マガッツィーノ」

座って、くつろいで食事したい方におすすめの1軒。屋台でなく綺麗なレストランで、店員さんのサービスも合格です。ランプレドットやトリッパなどの内蔵料理をメインにした人気店で、牛タンのカルパッチョなども評判です。普通のトスカーナ料理もあるので、年配者やお子様連れの家族旅行の方も安心して食事できます。ゆっくり座って、1品くらい内蔵料理を楽しみたい場合に最適。詳しくはアーモイタリアでも紹介していますので、「Il Magazzino」のページを読んでみてください。

スタッフ

イタリア在住者からのアドバイス 

フィレンツェのランプレドット屋台を食べ歩いた結果、最も美味しいランプレドットは、この写真で紹介しているSergio Polliniの屋台です。場所はサンタクローチェ広場から北東に徒歩10分程度のサンタンブロージョ広場(Piazza Sant'Ambrogio)に出ています。サンタンブロージョ広場のランプレドット屋台は一軒だけなので間違えないでしょう。営業は朝9時からランチ時間(15時まで)のみ。日曜日はお休みです。屋台の車が新しく綺麗になりましたが、味は相変わらず美味しいです。 

フィレンツェ在住:堂 剛 スタッフ一覧

メニュー(2021年)

最新のメニュー表はレストランの公式サイトに掲載されています。料金も記載されています。(2024年)

チャージ料 テーブルチャージ:なし
内蔵料理 Lampredotto 2 etti(ランプレドット 200g)5ユーロ、Lampredotto 1 etto(ランプレドット 100g)2.5ユーロ、Pane(パン)0.5ユーロ、Panino con Lampredotto(ランプレドットのパニーノ)3.5ユーロ、Panino con Trippa(トリッパのパニーノ)3.5ユーロ
ドリンク Acqua 1/2L(水500ml)1ユーロ、Coca Cola, Fanta(コカ・コーラ、ファンタ)2ユーロ、Moretti 0,33 Lattina(モレッティ缶ビール 330cc)2ユーロ、Moretti 0,66 Bottiglia(モレッティ瓶ビール660cc)3.5ユーロ、Vino bicchiere(グラスワイン)1ユーロ、Lambrusco(ランブルスコ)3ユーロ

セルジオ・ポッリーニ・ランプレドットの基本情報

店名 Sergio Pollini Lampredotto(セルジオ・ポッリーニ・ランプレドット)
おすすめ
住所 Via dei Macci, 126, 50122 フィレンツェ
行き方 サンタンブロージョ広場(Piazza Sant'Ambrogio)の角。トラットリア・チブレオの前ですぐに見つかります。
電話番号 +393347782350
定休日 日曜日
営業時間 9時00分~15時00分
予算 1人3.5~5ユーロくらい(飲み物別)
その他 クレジットカード利用不可
サイト https://www.tripperiapollini.com/
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