イル・ブルキエッロ(Il Burchiello)

ブルキエッロ・クルーズツアー
ヴェネツィアからの出発地はサンマルコ広場近く、スキアヴーニ岸ピエタ橋下からです。ピエタ教会前のヴァポレット乗り場から出発です

ブルキエッロ・クルーズツアー
ラグーナ内の緑豊かなのどかな河沿いの景色

ブルキエッロ・クルーズツアー
船内の様子

ブルキエッロ・クルーズツアー
船の上部にも座って上から眺める景色も最高です

ブルキエッロ・クルーズツアー
ヴィッラ・フォスカリ(マルコンテンタ)。パッラーディオ作のお屋敷です

ブルキエッロ・クルーズツアー
クルーズ中はガイドさんが終日船内から見える風景、及び下船する訪問地の解説を丁寧にしてくれます

ブルキエッロ・クルーズツアー
各所にかかる橋も船の通過の際には開閉され、それらを見ることができます

ブルキエッロ・クルーズツアー
ヴィッラ・ピサーニ。ナポレオンもここに滞在したという記録があり、部屋もあります。国立博物館となっています

ブルキエッロ・クルーズツアー
ツアー昼食の前菜。スキエと呼ばれる川エビのフリットと白ポレンタ。ヴェネツィア庶民の定番料理です
(前菜のメニューは変わる場合あり)

ブルキエッロ・クルーズツアー
昼食の皿一例(魚メニュー)。プリモとセコンドが一緒に盛られた、ピアット・ウニコのスタイルです

Il Bruchiello

ヴェネツィア〜パドヴァを間の美しい景色を楽しむクルーズです

ヴェネツィア-パドヴァ間を流れるブレンタ川(リヴィエラ・デル・ブレンタ)はヴェネツィア共和国の貴族の美しいヴィッラ(邸宅)の建ち並ぶ区域として有名です。特に、共和国時代に活躍した建築家、アンドレア・パッラーディオが手がけたそれらは非常に価値のあるものとして温存され、その邸宅の造りには当時の時代背景なども感じられるものです。

毎年3-10月の間には、川沿いの主要建築物、及び当時のヴェネツィア人の灌漑技術による主要水門などを訪ねるブルキエッロ社主催のブレンタ川ツアーが催行されており、中型クルーズ船に乗って一日をゆったりと過ごす贅沢なツアーを楽しむことができます。

ブルキエッロツアーの楽しみ方、見所とは…

見どころは、数あるヴィッラであり、そしてヴェネツィア人が造った水門。ヴェネツィア〜パドヴァ間は約10mの海抜差がありますが、その川の流れを安定させるため、そして船での往来をスムーズにするために考えられた当時のハイテクノロジーです。船が水門に達すると水門を閉めたり開けたりして船を持ちあげて水面の高さを調整し、船を通過させるシステム。16世紀のヴェネツィア人が考案した技術の高さを感じます。水門に加え、水の流れを多方向に分散するために意図的に進められた派川もいくつかの基点から見ることができます。

かつてはカサノヴァ、ガリレオが通い、ゲーテやゴルドーニに賛美された、歴史あるブレンタ川クルーズです。解説はイタリア語、英語、ドイツ後、フランス語、スペイン語で、催行期間は3月28日から11月3日(2013年の場合)ですので、ご参加希望の方は日程をご確認ください。

Il Burchiello

1日のスケジュール(ヴェネツィア発→パドヴァ行きの場合)

  • 8:45 集合/スキアヴォーニ岸、ピエタ橋(ピエタ教会前)→乗船→モランザーニ水門
  • 10:30 ヴィッラ・フォスカリ(マルコンテンタ)ガイド解説付き見学
  • ひき続き運河沿いに立ち並ぶヴィッラを船上から見ながら周遊→オリアーゴ到着
  • 昼食休憩 (ご昼食は予約制)
  • 休憩後、再度船上へ→ヴィッラ・ウィドマン(ミーラ)ガイド解説付き見学
  • ひき続き運河沿いに立ち並ぶヴィッラを船上から見ながら周遊→ミーラ水門、ドーロ水門通過
  • ヴィッラ・ピッサーニ(ストラ)ガイド解説付き見学
  • 17:30 乗船、ストラ水門、ノヴェンタ・パドヴァーナ水門通過
  • 19:00 パドヴァ・ポルテッロ橋着
  • (*)パドヴァ発→ヴェネツィア着の場合は上記ルートの逆を辿ります

昼食(別途要予約)もお勧めです

ツアーお申し込み時に昼食の予約もできます。お勧めです。
メニュー・デグスタツィオーネ(お試しメニュー)として、前菜の皿の後、エビとズッキーニのニョッキ、黒ダイのオーブン焼き、エビとカネストレッリ(小さなホタテ貝のような貝)を盛り合わせた一皿、野菜サラダ、デザートが。そしてワイン、水もセットメニューとして含まれています。他、魚メニューと同様の形式にて、肉メニュー、ベジタリアンメニューもお選びいただけます。
ツアー参加者のほとんどの方が食事を予約しているようです。

予約時の注意点

  • ヴェネツィア〜パドヴァ間を1日1便のみの運航です
  • 曜日ごとに発着地が変わります
  • ヴェネツィア発→パドヴァ着:火曜日、木曜日、土曜日
  • パドヴァ発→ヴェネツィア着:水曜日、金曜日、日曜日
  • ツアー終了地(パドヴァまたはヴェネツィア)からは各自で公共交通機関で帰ります

ヴェネツィア共和国時代から続くブルキエッロ

読みもの(ご興味のある方はどうぞ)

ブレンタ川沿いはその景観の美しさが好まれ、15世紀以降、共和国崩壊の18世紀まで(19世紀に至るものもある)ヴェネツィアの有力貴族の夏場の別荘の建築が次々と進められました。特にその際には当時の人気建築家であったアンドレア・パッラーディオにそれを委ねるのが、一種のステイタスともされ、川側を大きくエントランスとして設計された邸宅の数々が並ぶようになります。いわゆる、ヴィッラ・ヴェネタと現在呼ばれているものですが、これらを訪れるためにヴェネツィアからゆったりと運河を下り別荘へ…というのが当時の貴族たちの流行りスタイルであったとも言えます。

河辺の美しさを保つため、またはそのような優美な景観となった背景には、ヴェネツィアの議会により、一般市民にはブレンタ川沿いの土地の購入を禁じてさえいました。奨励により、建物の用途(農産物の生産を目的とした施設を備えた邸宅か、もしくは住居及び招客を目的とした邸宅か、など)に応じて噴水や神殿などの造形物の指定や、建物の設計には建築家、彫刻家、画家などの芸術家の手を加えた美しい建物とすることなども指示されていたとされています。

そして、この川下りのために使用されたのが、ブルキエッロです。その名の由来は“小さな船(=バルカ)”。当初は船に馬をつなぎ、陸地を走る馬が船をひく、というスタイルをとっており、1700年代以降、櫂を使ったバルカ(船)の形になっています。船は貴族用に華麗に装飾されており、この船に乗ってヴェネツィアのサンマルコを出発、ラグーナを横断し、パドヴァまでを行き来するという、貴族由来のヴェネツィアの伝統的な贅沢な船遊び、ともいえるでしょう。

その後、ヴェネツィア共和国はナポレオンの進撃により崩壊し、その際にいブルキエッロも一時は姿を消しましたが、その約150年後、この伝統をもう一度復興すべく、1960年に、パドヴァの観光協会のもとにブルキエッロが復活。当初は戦時中に使われていた蒸気船を利用していたようです。その後、90年代に入り法人化し、ヴェネトの美しい邸宅を訪れるミニツアーとなりました。現在に至るまで世界中から多くの観光客からの支持を得ています。




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