天国の石切り場とディオニュシオスの耳

シラクーサの天国の石切り場とディオニュシオスの耳 シラクーサ
シラクーサのディオニュシオスの耳への入り口。確かに、耳のような形になっています。中に入ると真っ暗で、声だけが響きます。

天国の石切り場(Latomia del Paradiso)

シラクーサの考古学地区は、多くが石灰の岩盤をくり抜いて建設されました。よって、この地域にはたくさんの石切り場が残されています。その中でも、ギリシャ劇場の真横に位置するたくさんの草木が生い茂るこの石切り場を、人々は“天国の石切り場”と呼びました。緑いっぱいのこの地域にあるこの石切場跡では、建築用の石が切り出されていました。

デイオ二シオスの耳(Orecchio di Dionisio)

天国の石切り場にある、草花が生い茂る道を通り抜けると大きな耳の形をした洞窟に辿り着きます。洞窟の高さは23メートルでかなり大きいです。この名前は、有名画家カラヴァッジョによる命名だと言われています。洞窟に近づくと、外からでも中にいる人たちの話し声がエコーになって響いており、良く聞こえてきます。ディオニシオスとは、シラクーサを占領していた帝王の名前です。伝説によると、この洞窟を彼が敵国の囚人を閉じ込めるのに使用しており、このエコーの仕組みは彼が囚人達の企みやヒソヒソ話を盗み聞きする為の造りだとか。ちなみに、私が行った時には、洞窟の中で歌を歌っている人がおり遠くまで綺麗に響いていました。

Taormina Latomia del Paradiso
天国の石切り場。たくさんの自然に囲まれており、大変美しいことからこう呼ばれるようになったとか。

ヒエロン2世の祭壇(Ara di Ieone II)

紀元前3世紀ごろにヒエロン2世によって建設されたと言われています。ギリシャ時代の祭壇としては、未だに残っているものの中では最大のものです。生贄を神に捧げる為に使用されており、450頭もの牛の入る程のスペースがありました。
現在残っているものは、基盤のみで祭壇と言うイメージからは少し遠い、遺跡のようなものになっています。

Taormina Teatro Romano
ローマ時代円形闘技場。ほぼ丸ごと岩をくり貫いて作られています。写真は切石を積んだ部分。ギリシャ劇場と同様、シチリア一の大きさを誇ります。

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スタッフ

イタリア在住者からのアドバイス 

シラクーサに来たからには絶対見逃せない観光ポイントです。公園自体はかなり広く、ギリシャ劇場も頂上に辿り着くまでに階段をたくさん登らなければなりませんが、頂上から見渡す周りの風景と劇場は絶景です。ちなみに、劇場の頂上には、ニンフェウムの洞窟(Grotta di Ninfeo)と小さな人工の噴水があります。水の流れを聞きながら、ギリシャ劇場を眺めていると、何ともいえないゆったりとした気持ちになります。 

シチリア・メッシーナ在住:小湊 照子 スタッフ一覧

ネアポリ考古学公園の基本情報

名称 Parco Archeologico Neapolis(ネアポリ考古学公園)
おすすめ
住所 Via del Teatro Greco, 96100 シラクーサ
行き方 シラクーサ国鉄駅から北へ徒歩12分(850m)
電話番号 +39 09314508258
休館日 なし
開館時間 4月~9月:9:00~19:00頃(月曜休館)
10月~3月:9:00〜16:00
日曜日・祝日:9:00〜14:00
入館料 9ユーロ(考古学博物館との共通券)
その他
サイト http://www.regione.sicilia.it/beniculturali/dirbenicult/database/page_musei/pagina_musei.asp?ID=55&IdSito=75
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