ベネチアの有名レストラン「アッラ・ヴェドヴァ」を紹介します。立ち飲みバーカロも利用できます

Venezia Cà D'Oro alla Vedova ベネチア
店内はバーカロ(酒屋)風ですが適度に広く、テーブルも詰めすぎていません。ただこれがハイシーズンになると満員になってしまいます。狙うならオフシーズン、しかもランチ時です。
味  
雰囲気
値段 
総合 
ヴェネツィアのバーカロ(酒場)、トラットリアで最も有名なお店の一つがここ「アッラ・ヴェドヴァ」。味は合格点、雰囲気も良く値段も高くないので、満足できるお店です。ただいつも人であふれていて、席待ちの人が店の外まであふれています。ディナーは絶対に予約が必要です。店員さんのサービスは混雑時には多少おろそかになるかも。夕食をゆったりと落ち着いて食事したい人は近くの「Ai Promessi Sposi」か「Do Spade」がお勧めです。

Ca D’oro Alla Vedovaは予約不可になりました

2023年9月から予約を取らないと言っていました。今後はまた予約可能になるかも知れませんが、当面の間、アーモイタリアでは Alla Vedovaの予約は受け付けないことにします。ベネチアのレストランはとても混雑するので予約は必要です。予約するなら「Ai Promessi Sposi」がおすすめです。イカスミのスパゲッティは美味しいですし、店員さんも感じ良いです。(2023年9月18日 アーモイタリア)

【Alla Vedovaからのお知らせ】
  • 2023年~2024年の年末年始の営業は不明です
  • 2016年~2017年のクリスマス、年末年始の営業日について
    • 2016年12月24日ディナー、25日終日・・・お休み
    • 2016年12月31日ディナー、2017年1月1日終日・・・お休み
  • 2015年7月23日~8月23日は夏季休業するそうです。

ベネツィアのバーカロといったら、この「Alla Vedova」です

Venezia Cà D'Oro alla Vedova
お店は駅から続くメイン通りの一つStrada Nova(ストラーダ・ノーヴァ)から左に伸びる小道にあります。店名に「Ca’ D’Oro」とあるとおり、水上バス=ヴァポレットの停留所「Ca’ D’Oro」を降りてまっすぐ進むとこの入り口に到着します。複雑なベニスの町でとても見つけやすい場所にあります。

水の都ヴェネツィアは世界で唯一無二の町。町の交通機関は船で、車は一切走っていません。カナルグランデ(大運河)をヴァポレットに乗って下れば、華麗なヴェネツィア建築のパレスが目の前に迫ってきます。町にはカッレ(calle)と呼ばれる小道と運河が入り組み、ソットポルテゴ(sottoportego)という名のトンネルがさらに裏道を複雑にします。

そんな独自文化が広がるベネツィアは食文化も他の町とは一線を画します。バーカロ(bacaro)とは、ヴェネツィア地方のワインを気軽に楽しめる居酒屋で、チケッティ(cicchetti)と呼ばれるおつまみを食べながら、友達と談笑するのが夜の楽しみです。数あるベネチアのバーカロの中で最も有名なのが、今回紹介する「Trattoria Ca’ D’Oro Alla Vedova」です。

バーカロ(居酒屋)といってもきちんと座って食べられます

Venezia Cà D'Oro alla Vedova
バーカロ&トラットリアなので入り口には立ち飲みエリアもあります。良く冷えた白が旨い!これを飲みながらおつまみ(チケーティ)を食べるのがバーカロ(ベネチア風酒屋)の定番。せっかくの食事が入らなくならないよう注意しましょう。

バーカロの基本はおつまみのチケッティをつまみながらワインの立ち飲み。でも多くのバーカロがそうであるように、ここ「アッラ・ヴェドヴァ」にもテーブル席がたくさんあり、座って普通のレストラン同様の食事ができます。そして手頃な料金です。ベネチアに行ったらぜひバーカロ巡りをしてみてください。

夕食は予約必須、ランチは時間を外して覗いてみよう!

Venezia Cà D'Oro alla Vedova
「Piatto misto di pesce(魚介の前菜盛り合わせ)」はぜひ頼んで欲しい一品。白ワインと相性バツグンです。

この「アッラ・ヴェドヴァ」の唯一の欠点はとても混雑していること。夕食は予約なしでは入店が不可能です。昼食時も予約をするか、開店時間もしくは14時頃の閉店前に行くと座れる可能性があります。お昼も夜も席待ちのお客さんが店の外まで溢れています。夜は待ち時間を利用して食前酒=アペリティーボを楽しみましょう。地元白ワインとチケッティをオーダーして、気長に待ちましょう。
予約をして座れてもお客さんの多さは変わらないので、ゆっくりと静かに食事をしたい人には不向きですが・・・

この「Alla Vedova」で食事をして、ホールスタッフや会計でのサービスにかなり不満・不快に感じるケースがあるようです。オーダーを取りに来るのを後回しにされたり、会計を長時間待たされたりなど。家族旅行や年配者、お子様、ハネムーンなど、サービス重視の目的の場合は他のレストランも検討してみてください。

店内はまさにイタリアン・トラットリア、食事が楽しみです

Venezia Cà D'Oro alla Vedova
「Spaghetti alla busera(スカンピ海老のピリ辛スパゲッティ)」はアッラ・ヴェドヴァの自慢料理。トマトの酸味がさわやかで止まらなくなる美味しさです。

お店の正式名は「トラットリア・カ・ドーロ」。ヴァポレットの停留所「カ・ドーロ」から歩いて2分という好立地にあります。そして店名の後に続く「ヴェドヴァ」とは「未亡人」という意味。今のオーナーのお父さんが他界して母親が未亡人となった時から、常連客が「未亡人の店」と呼ぶようになったからとか。。。
店内は壁井に掛けられた絵や写真、天井から垂れ下がる多数の銅鍋がアクセントとなって、とても可愛く、落ち着いた雰囲気になっています。テーブルと椅子はシンプルな木製で、テーブルクロスはなく、食堂風に紙のクロスを使用しています。これがまたいい感じです。

人気な理由は「旨さ」にあり!

Venezia Cà D'Oro alla Vedova
ヴェネツィア名物パスタ「Bigoli in Salsa」、ビーゴリはちょっと太めのスパゲッティって感じで、しっかりとコシがあります。玉ねぎとアンチョビのシンプルなソースが絶品です。ただし魚の味が濃いので好みが分かれる料理です。

このトラットリアが地元の人から愛されている理由は簡単、「美味しい」からです。「魚介の前菜盛り合わせ」はシンプルな料理ながらも丁寧に作られているのが分かります。ここのお店の料理はちょっとお皿が小さいのが残念。イタリアでは前菜1人前で二人でシェアできる量がのってくるのが普通ですが、ここの9ユーロの「小」では二人には少々物足りないです。ちょっと高いですが美味しいので「大(18ユーロ)」を頼むといいでしょう。

ビーゴリ、イカスミ、スカンピ・・・パスタは迷うところです

Venezia Cà D'Oro alla Vedova
そしてコレ。ベネチアの定番「nero di seppia(イカスミ)」はねっとりとしてまろやか。ここの麺はBavette(楕円形のスパゲッティ)を使っていて、舌触りが良いですね。これも抜群にウマイ!

パスタももちろん抜群に美味しいです。毎日通って食べた3種類のパスタはどれも素晴らしく美味しかったです。まずはベネチア伝統料理の「ビーゴリ・イン・サルサ(Bigoli in salsa)」。ビーゴリという太めのスパゲッティをアンチョビとタマネギのシンプルなソースで仕上げてあります。素朴な味でこれぞ伝統料理という安定した美味しさです。

そして誰もがベネチアで食べてみたい一品「イカスミのリングイーネ(Bavette al nero di seppia)」も格別です。アルデンテに茹でた麺になめらかなイカスミソースが良く絡みます。香り豊かで満足の一皿です。
「スカンピ海老のスパゲッティ(Spaghetti alla busera)」はペペロンチーノを使ったトマトソースと新鮮なスカンピが絶妙なハーモニー。一口食べると口いっぱいに海老の甘みが広がって至福の一時ですよ。

ここの「ベネチア風レバー」は絶品です!

Venezia Cà D'Oro alla Vedova
見た目はごくごく平凡ですが、実に美味しかった「ヴェネツィア風牛レバー」。これは食べる価値ありですよ。

メイン料理も、もちろんベネチアの伝統料理が並びます。そして全ての料理に美味しいポレンタ(トウモロコシ粉を茹でたもの)が付け合わせに付いてきます。「魚介のフリット(Frittura mista di pesce)」は衣がサクサクで美味しく(これも少々量が少なめ)、「タコのトマト煮(Folpetti in umido)」はタコがとても柔らかくてペロリと平らげてしまうでしょう。そして、ここアッラ・ヴェドヴァで一番美味しかったメイン料理が「肉団子揚げ(Polpettine)」と「ヴェネツィア風レバー(Fegato alla veneziana)」です。魚料理も魅力ですが、こちらも一度試してください。どちらもなかなかの美味しさに仕上がっています!

カフェとドルチェは、バールに行きましょう

Venezia Cà D'Oro alla Vedova
柔らかいタコが自慢の「タコのトマト煮込み」。ポレンタが添えられてボリュームも十分です。

アッラ・ヴェドヴァには残念ながら、カフェとドルチェはありません。美味しいお店なので期待して聞いてみたのですが置いてないとのこと。でもおかげで混雑するお店は少しでも回転が良くなり、待ち時間も少なく済みますね。食後は近くのバールに行ってお口直しください。

昼食の注文と会計(男1名、女1名、合計60ユーロ)

  • チャージ:1名1.5ユーロ×2
  • 白ハウスワイン1リットル:おそらく10ユーロくらい
  • 水:1ユーロくらい
  • Piatto misto di pesce(魚介の前菜盛り合わせ)大18ユーロ
  • Spaghetti alla busera(スカンピ海老のピリ辛スパゲッティ)9ユーロ
  • Bavette al nero di seppia(イカスミのリングイネ)9ユーロ
  • Fegato alla veneziana(ヴェネツィア風牛レバー、ポレンタ添え)9.5ユーロ
スタッフ

僕が「アッラ・ヴェドヴァ」をお勧めします。 

この「アッラ・ヴェドヴァ」がいかに美味しかったか、この話しを聞けば分かってもらえると思います。今回、美味しいレストランを探すためヴェネツィアに4泊したのですが、実に3回もここでランチを食べました。しかも来なかった1日は定休日(木曜日)があったから・・・。結局、毎日通ったのですが飽きることなく、最後まで「美味しい店だな」という感想を持ちました。混雑している、サービスがイマイチという欠点を除けば、ベネチアで立ち寄りたい一店であることには間違いないです。 

イタリア在住:堂 剛 スタッフ一覧

メニュー(2016年)

Coperto 席料チャージ 1.5ユーロ/人
Antipasti
前菜
Piatto misto di pesce(魚介の前菜盛り合わせ)小9ユーロ 大18ユーロ、Piatto misto di verdure(野菜の前菜盛り合わせ)小5ユーロ 大10ユーロ、Polpettine di carne(肉だんご揚げ)1.5ユーロ
Primi Piatti
プリモ・ピアット
Spaghetti alla busera(スカンピ海老のピリ辛スパゲッティ)9ユーロ、Spaghetti alle vongole(ボンゴレのスパゲッティ)9ユーロ、Bavette al nero di seppia(イカスミのリングイネ)9ユーロ、Piatto del giorno di pesce(本日の魚介料理、通常は「Bigoli in salsa アンチョビのパスタ」)9ユーロ、Piatto del giorno di carne(本日の肉料理)9ユーロ、Lasagne del giorno di verdure(野菜のラザニア)8ユーロ
Secondi Piatti
メイン料理
Frittura mista di pesce(魚介のフリット、ポレンタ添え)11ユーロ、Seppie in nero(イカの墨煮ポレンタ添え)9.5ユーロ、Folpetti in umido(タコのトマト煮込み、ポレンタ添え)9.5ユーロ、Fegato alla veneziana(ヴェネツィア風牛レバー、ポレンタ添え)9.5ユーロ、Schie(小海老のソテー、ポレンタ添え)9.5ユーロ
Dolci
デザート
Biscotti con vino dolce(デザートワインとビスケット)4ユーロ

カ・ドーロ・アッラ・ヴェドヴァの基本情報

店名 Cà D'Oro alla Vedova(カ・ドーロ・アッラ・ヴェドヴァ)
おすすめ
住所 Ramo Ca' d'Oro, 3912, 30121 ヴェネツィア
行き方 水上バス(ヴァポレット)の停留所「Ca' D'Oro」で降りてそのまま、Strada Novaを渡った小道奥。サンタルチア駅から歩いて来た場合は、Strada Novaの左側の小道奥です。ヴェネツィアでも最も有名なお店の一つなので、近くで地元の人に聞けばすぐに分かるでしょう。
電話番号 +390415285324
定休日 木曜日
営業時間 11:30-14:30, 18:30-22:30
座席数 80席
予算 1人15~40ユーロくらい(飲み物別)
その他 クレジットカード利用可
サイト https://www.facebook.com/allavedova/

レストラン利用者からのご感想

  • こちらで予約していただいた最後の晩餐を先週無事鑑賞することができました。短い時間ではありましたが、じっくりと間近で見ることができ感動致しました。本当に有難うございました。ベネチアにも行ったのですが、こちらのサイトで紹介されていたホテルから近いTrattoria Ca’D’Oro “alla Vedova”での食事も堪能しました。とても美味しくてランチにディナーと同じ日に2回も行ってしまいました。堂さんの3回には敵いませんが。良いお店を紹介していただき有難うございました。
    イタリアは3回目でしたが、まだまだ見足りませんね。行けば行くほど、今度はあそこにも行ってみたいここも訪ねてみたいと夢は膨らむばかりです。また再訪する際にはウェブサイトを参考にさせていただきますし、手配などお願いするかもしれません。その節はどうぞよろしくお願い申し上げます。(2017年3月)
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